本州南岸を流れる黒潮はその蛇行の形状によりいくつかの型(図参照)にわけられる。海洋速報・海流推測図ではこのうちA,B,C,D,N型で黒潮を表現しています。
- 大蛇行型 (A)
四国と伊豆海嶺(伊豆諸島を中心とした海底の高まり)の間で、黒潮が大きく南方に張り出すことがあります。この時、遠州灘に大きな冷水渦(約150km〜200km)が現れます。
これを黒潮の大蛇行と呼び、その状態は数ヶ月から数年の間継続します。
黒潮の大蛇行をA型と呼びます。A型は特殊な現象というわけではなく、黒潮の安定した流路の一つです。
- 非大蛇行型
大蛇行以外の型を"非大蛇行型"と呼びます。直進型と蛇行型とにわけられます。
- 直進型(N)
黒潮が本州南岸に沿ってほぼ直進して流れる型を、直進型(N型)と呼びます。
- 蛇行型
- B型:
冷水渦が遠州灘に存在して、黒潮がその南側を迂回しているときB型と呼びます。蛇行は伊豆海嶺の西側に見られます。B型はA型ほど大きく蛇行していません。
- C型:
冷水渦が伊豆諸島の東西にまたがって存在して、黒潮がその南側を迂回しているときC型と呼びます。蛇行は伊豆海嶺の東西に見られます。
- D型:
冷水渦が伊豆諸島の東に存在して、黒潮がその南側を迂回しているときD型と呼びます。蛇行は伊豆海嶺の東側に見られます。
- その他
海洋速報では上記の型(A,B,C,D,N)を用いていますが、その他に次のような型も提案されています。主に流路をアルファベットの形になぞらえて命名しています。
W型:伊豆諸島の東と西の2カ所に蛇行があるとき
- L型:黒潮が東方に流れ、伊豆諸島東方でほぼ直角に曲がり北方に向かうとき
- S型:八丈島南方付近から伊豆海嶺の西に向かって流れ、再び東へ向かうとき
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